仕事でAIを使う、
実践ライブラリ

思考も、作業も、判断も。
必要なときに、必要な使い方を。

このライブラリの使い方

このライブラリは、すでにAIを使ったことがある方に向けて作られています。

基礎的な使い方は説明しません。代わりに、仕事でもっと使いこなすための考え方を並べています。

順番に読まなくて大丈夫です。
困ったとき、迷ったときに、必要な場所を開いてください。

おすすめの使い方

📖

困ったときに開く

「この作業、AIに任せられないかな?」と思ったら、該当するゾーンを開く。

☀️

朝の5分で確認

今日の仕事を見て、AIで効率化できそうな部分をピックアップする。

🔄

月1で振り返る

成長チェックポイントを見て、自分の使い方を見直す。

ミニワーク

この作業をAI化できないか、考えながら読み進めてみてください。

仕事×AI 全体マップ

図書館のフロアマップのように、必要な場所へ移動できます。

情報整理ゾーン

散らばった情報を、使える形に

思考整理ゾーン

頭の中を、対話で整理する

アウトプットゾーン

ゼロから60点を、AIで作る

判断・意思決定ゾーン

迷いを減らす、比較する

仕組み化ゾーン

毎回考えない仕事を作る

情報整理ゾーン

散らばった情報を、使える形に

AIに任せる情報整理の考え方

情報整理で時間を使っているのは、「どう整理するか考える時間」です。
AIは「こう整理して」と指示すれば、一瞬で形にしてくれます。

整理の方針を決めるのは自分。実行はAIに任せる。

具体的な業務例

  • 議事録を要点だけ抜き出してまとめる
  • 複数のメールから「誰が何を決めたか」を整理
  • バラバラの資料を統一フォーマットに変換
  • 長文の報告書を3行でまとめる
  • 過去のデータから必要な情報だけ抽出

ワーク

実際に使っているツール(ChatGPT、Claude等)にコピペして試してみてください。

思考整理ゾーン

頭の中を、対話で整理する

AIを壁打ち相手として使う方法

考えがまとまらないとき、誰かに話すとスッキリすることがあります。
AIは、いつでも対話できる壁打ち相手です。

答えを求めるのではなく、問いを深めてもらう。

思考を深める質問設計のコツ

  • 「〇〇について考えています。整理を手伝ってください」
  • 「この考えの穴を指摘してください」
  • 「別の視点から見るとどうなりますか?」
  • 「もっと本質的な問いは何でしょうか?」

ワーク

アウトプットゾーン

ゼロから60点を、AIで作る

ゼロ→60点をAIで作る考え方

完璧な文章を最初から書こうとすると、時間がかかります。
AIで「まず60点の下書き」を作り、そこから磨き上げる方が早い。

下書きはAI、仕上げは自分。この分担が効率を生む。

メール・資料・文章の例

  • お礼メール、依頼メール、報告メール
  • 企画書の構成案、提案資料の骨子
  • ブログ記事、社内報告書、マニュアル
  • 議題リスト、チェックリスト、FAQ

ポイントは「目的・相手・状況」を明確に伝えること。
「〇〇さんに送る、△△についての依頼メール」のように具体的に。

ワーク

生成された文章を見て、どこを修正すれば100点になるか考えてみてください。

判断・意思決定ゾーン

迷いを減らす、比較する

迷いを減らすAI活用法

意思決定で時間がかかるのは、「選択肢を整理できていない」ときです。
AIは選択肢を並べて、比較しやすい形にしてくれます。

判断するのは自分。でも判断材料を整理するのはAIに任せる。

選択肢の整理・比較テクニック

  • 複数案を表で比較してもらう
  • メリット・デメリットを列挙してもらう
  • 見落としているリスクを指摘してもらう
  • 判断に必要な情報が何か教えてもらう

プロンプト例:
「AプランとBプランで迷っています。判断軸を3つ設定し、それぞれの評価を表にしてください」

ワーク

この軸をAIに渡して、選択肢を評価してもらってください。

仕組み化ゾーン

毎回考えない仕事を作る

AI×テンプレート思考

繰り返し発生する仕事は、「考える部分」と「実行する部分」に分けられます。
考える部分をテンプレート化し、実行をAIに任せる。これが仕組み化です。

1回目は自分で考える。2回目からはAIに任せる。

仕組み化できる業務の例

  • 週次報告、月次レポート
  • 定例ミーティングの議題作成
  • 定型的なメール返信
  • データ分析レポートの作成
  • チェックリストの更新

仕組み化のコツ:
プロンプトを保存しておき、毎回同じ形式でAIに指示する。
「このフォーマットで毎週作成してください」と伝えるだけ。

ワーク

成長チェックポイント

AIを使えている人の特徴

  • 困ったらすぐAIに相談する習慣がある
  • プロンプトを保存・再利用している
  • 生成された結果をそのまま使わず、必ず自分で確認・修正している
  • 「これAIでできないかな?」と考える癖がついている

伸び悩む人の特徴

  • AIに聞くのが面倒で、自分で調べてしまう
  • 毎回ゼロからプロンプトを書いている
  • 生成された結果をそのまま使ってしまう
  • 「AIは信用できない」と使わない選択をしている

ワーク

全体マップに戻って、該当ゾーンを見直してみてください。

困ったときの戻り場所

よくあるつまずき

AIの回答が的外れなことが多い

プロンプトに「目的・状況・制約」を具体的に書いてみてください。
例:「社内向けの報告書です。専門用語は使わず、結論から書いてください」

AIに頼りすぎて、自分で考えなくなりそう

AIは「下書き」を作るツールです。最終判断は必ず自分で。
「これは自分の意見として言えるか?」と問いかける習慣を持ちましょう。

使える場面がわからない

まずは「今一番時間がかかっている仕事」から試してみてください。
全体マップから該当するゾーンを見つけて、ワークを実践してみましょう。

情報漏洩が心配

社外秘情報や個人情報は入力しない。これが鉄則です。
「〇〇社」→「A社」のように匿名化する工夫も有効です。

このライブラリは、一人で使うものですが、
困ったときは誰かに相談していいんです。
完璧を目指さず、使いながら学んでいきましょう。

一人で完璧を目指さなくていい。

このライブラリは、完成された教科書ではありません。
あなたが仕事でAIを使いながら、
一緒に成長していくための「戻ってくる場所」です。

困ったとき、迷ったとき。
また必要なときに、ここへ戻ってきてください。